2016年3月25日金曜日

エネルギー問題について考える 2016 その1


先日のつづきです。

「エネルギー問題について考える」というタイトルのワークショップは
これまで随分繰り返しやってきました。

最近は新麻布世代もどんどん成長をしてきていることを感じていますから
時期としては、そろそろ頃合いだなーと思っています。

GW頃 とかね。


さて、麻布十番で今の教室を始める前は、青山にスタジオはありました。
だいたい10年前 のことになりますね。


青山の教室をオープンしたばかりの頃は
もう色々なことに焦っちゃって 心配事ばかりで 生徒さんはなかなか増えなくて
辛くて辛くて仕方ない日々がありました。

それでも どーにか毎日がむしゃらに働くより他にないので
イライラしながら 基本的にはいつでもプリプリしてたように思います。きっと。

食べ物もいい加減で、食べる時間なんてもったいないって思ってたので
セブンイレブンか吉牛しか知らない みたいな感じで。

とりわけ辛いのは練習時間のないことです。

自分が練習していないのに、人に教えるなんて
だんだん自信がなくなってきてしまうんですよね。。。

まあ 当然 それっておぎりんと一緒に踊る時間がないってことですから

なんか、週に1度コンスタントにおぎりんの個人レッスンの予約を入れて
下さってる生徒さんの方が、よっぽど ちゃんとおぎりんのリードを
受けれてるんじゃないか・・そんなふうに考えるようになってきてしまったり。


その頃、おぎりんは急激に 踊りのスタイルを変化させてた頃だったので
なおさら

踊って踊れないわけじゃないけど・・・

なんとなく 強弱というか 速度というか 音楽に というか
おそらくはエネルギーバランスが合ってない 気がする・・・

なんてことを漠然と思ってました。



ちょうどその頃、ブエノスに行くたびに よく行くミロンガでの仲間内で
男性が「あの子 すごくちょうどいい」という言い方を ある女性に対して
していました。

他の男性も その女性を「ちょうどいい」という言い方をしてました。



        ちょうどいい


こ これは!!!

愕然としました。

もう最上級の賞賛の言葉じゃん。
うまいとか下手とかじゃない。 ちょうどいい!!!

男性Aさんと男性Bさんでは、確実に違う踊りをするのです。
二人のエネルギーは全然別のものなのです。

でもAさんもBさんも 同様に「ちょうどいい」と言う。


つまり彼女は彼女自身のエネルギーも持ちつつ、相手とのエネルギーを
ちょうどよく調和させてる ってことなんですよね。

これを「相性じゃね?」(;´Д`)y─┛~~ で片付けたんじゃー つまらん。

そーじゃない。



「ちょうどいい」に近づくにはどうしたら良いか?


ニュートラルでいる こと がまずはスタートポジションなのでは?



しかし そもそもニュートラルと自分で思ってるニュートラル自体に
自分が入りすぎちゃってて ちっともニュートラルでなくなるから
問題なんじゃ・・・・


スパイラルに入りそうです。



こんなことをチマチマ考えるダンサーはあまりいないのかもしれません。
あるいは みんな考えるのかもしれません。

よその人のことはわからないけれど、
私はすごーく考えました。


コレッという解決策は見つからなかったし、やっぱり正直言って
今でもわからないままなのです。



それでも 精神を落ち着けること
心が平らかであること

やはり そこを見なきゃ始まらないのではないか と思い

ちょうどその頃、家の近所に寺が多かったことから
散歩のついでに寄らせてもらった坐禅会に居着いてしまい
その心地良さにやみつきになりました。


毎日イライラしてキリキリして お金の心配して
そんな時も座った日は すごく気分が良くて、なんだか上手に踊れるような
気がしてきたのです。


そうしているうちに 気の流れに逆らってはいけないんだなー なんて
漠然と思うようになってきました。

気 って つまりエネルギーの流れ ですね。


身体を動かす というのは 必ず何らかの感情を伴うもので
更にそれを音楽によって司っているのであれば尚更のことで

特にタンゴというのは、足が突然動くというような踊りでは
断じてないのです。

動く足の前に、動かない足の上で 準備が働きます。
気が流れ始めます。
感情が乗ります。
微細な揺れが生じるかもしれません。

そんな、ステップではない、目には見えない 何か のことを
おそらくそれを アルゼンチンの人は「カデンシア」と呼んでいるのだろうと
思うのです。


タンゴを踊るからには、やはりこれを避けては通れない と
しみじみ感じます。



今でも ほんとにこれでちょうどいいのか? と考えてしまうことって
ありますけどねーーー。



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