2012年6月14日木曜日

タンゴの小説

入門コースを得て タンゴを始めたばかりの方に
「タンゴをしたいと思ったきっかけは何ですか?」と
お尋ねする機会があります。


 映画を見て
 舞台を見て
 テレビでやっていた
 音楽が好きだから

そのようなお答えが多いのですが、


小説を読んだので・・ と答えて下さった方がいた。


「サイゴン・タンゴ・カフェ」 という小説だそうで、

私はそれを知らなかったので かつ  本が大好きなので
非常に興味を示したところ
快く貸してくださいました。



著者がずいぶんタンゴについて勉強された様子がよくわかり、
きっと都心近辺のタンゴ教室にも熱心に通われ、たくさんのリサーチを
したに違いないことがよく伺えます。

アルゼンチンタンゴの音楽は年代や特徴など幅が広いですから
小説の中で使うには大変だったのではないか、と思いますけども。

上手な散りばめ方がされていました。


色を感じさせ
湿った空気を感じさせ
匂いを感じさせるような

古い映画のような小説で、確かにこれを読んだら
なるほど タンゴってどんな踊りなのだろう と惹かれてしまうに
違いない と思いました。




でも・・・これを読んで タンゴに興味を持ち、
クンパルに来て下さったなら・・・・・・・・・

そろそろ幻滅してるんじゃないかと ちょっと心配にもなります(;´▽`A``


こんなに アンニュイな重たい湿った空気が流れるような
ロマンチックはな教室ではない ですねえ・・(;´Д`A ``` 





でもしかし、 タンゴというのは 最初っから ロマンチックやエロスや
ドラマチックや 刺激を狙ってゆくのではなく


やってみたら つい そんなことにも遭遇する かもね。 いつかね。

たまたま ね。



と そーゆうものだと思います。




タンゴを踊る人々なら そんな いつかの たまたまを
疑似体験できる  かもね  な小説です。
小説の中に流れてる曲も 知った曲かもしれませんしね。

リアルなバックミュージックつきで読めるのはいいですね。



おすすめです。












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