2009年8月26日水曜日

「挨拶の力」のお話

先日 図書館へ行ったら 「リサイクル図書」という棚に
以前から読みたいと思っていた本が並んでいた。

すごく 分厚い本の上下2巻なので、かなり躊躇したが
「ご自由にお持ち下さい」とあったので、頂くことにした。

ふだん私は出来るだけ物を持ちたくない主義なので
借りて済むなら その方が良かったのだけど・・・

でも有難い。



本は基本的に借りて読む。

おうちにあるのは、頂いた本と、いくつかの気に入りだけ。


気に入りに多いのは江國かおりさんの本。

江國さんのセンチメンタルな世界は読み終えると3-4日 ずっと影響してしまい
生活に支障がでるので、いっそ読まないのが望ましいとさえ思ってしまう。

でも すき。


最近読んだエッセイの中から印象に残ったお話は・・・

「挨拶の力」 というお話し。   あ、江國さんの ではないけどね。





ある施設の館長さんが、毎朝決まった時間に施設へ通っていた。

そして毎朝   おそらくはそのご近所の男性に会ったという。


館長さんは その男性へ 「おはようございます」 と声をかけたが

彼は黙って 下を向いていた。


翌朝も その翌朝も 館長さんは同じように 「おはようございます」 と声をかけたが
男性は いつも むすっとしたままで返事を返すことはなかったという。


毎朝 毎朝 同じことが続いた。


どうだろう? もし、あなたが館長さんの立場だったら・・・

「なんだよっ、返事もしないで 変な人だなあ」 と怒りはしないだろうか?


あるいは

「君っ 挨拶くらい返したらどーだい?」 なんて説教する人もいるかもしれない。

すっかり諦めて、声をかけることをやめてしまうかもしれない。


その館長さんは 返事の返ってくることのない その男性への

「おはようございます」 を 3年間続けた。



その3年目の朝

館長さんがいつものように 「おはようございます」 と声をかけた瞬間

なんと その男性は館長さんへすがりつき号泣したという。


その男性にどのような事情があったかは知る由もない。

しかし、一言「おはようございます」の挨拶が、彼の心の何かに触れたのだろう。




そんなお話し。

今 手元に持ってないから細かい部分の表現はちょっと違うかも。



このお話しの 「おはようございます」 は

「私はあなたを見ています」 なんだなあ・・・


毎朝のほんのすれ違う一瞬であっても、自分を見てくれている人がいる っていう 

そーいうことが 心を動かした のかなあ・・・



人間はさみしんぼだからな。

私はご挨拶がちょっと苦手。。。。 つい構えてしまったり緊張したりしてしまう。


上手にご挨拶できるよーになりたいなあ・・・・



/_・)/_・)/_・)/_・)/_・)/_・)/_・)/_・)ティ-ス

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