2008年5月29日木曜日

TANGOに思う 5月’08

母 せつこが最初に転んだのは 青山にクンパルをオープンする
ほんの少し前だった。

彼女はある不治の病だと診断された。


もう治ることはない。



その頃、私は無我夢中で青山オープンに向け 突っ走ってたから
ろくに せつこの元へ行ける状態ではなかった。


ノブオは 「踊りなんかやって浮かれて暮らしやがって」とか

「そんなんで食ってけんのかよ」 と よく言っており

私が どこそこで踊る とか
ナンチャラの雑誌にでた とか言っても
まったく興味を示さなかった。

でも せつこは そんなノブオにナイショで せっせと私が載った新聞や雑誌を
切り抜いてスクラップにとっておいてくれたりしていた。


最初で最後の一度きり、私が彼らに踊ってるところをみせたのは
もう・・・・・たぶん10年くらい前のことで

ある舞台に、ノブオとせつこと、姉と3人で見に来てくれた。

私は張り切って良い席をとっといた。

そのとき、ノブオは耳にラジオのイヤホンをつけ野球中継を聞いていたという。




せつこに 踊りを見せることは
もしかしたら もうないかもしれないなー、と思う。







まだ麻布十番にクンパルは開いたばかりで、
これから色々な企画をたてて、みんなにはどんどん楽しみながら
TANGOを続けて欲しいと思っている。


いずれ・・・まだ先の夢だけど・・・・

クンパルでも「発表会」をしたい。

その「発表会」では、みんながご両親や大切な人を招待してあげてほしい。

きっと、その人、喜ぶよー。

「へーえ、こんなに上手に踊れるんだー」
「ずいぶん練習したんだねー」

ってね。

  
        ちなみにノブオは野球中継聞いてたけっどね











あるいは、カラダの不自由な方や、せつこと同じ病気の人たちを
クンパルに招待したい。

そのときは、みんなが踊ってみせてあげるんだよ。

みんなの「TANGOショー」を贈ってあげるんだよ。


いいなあー。そんなの。 いつか実現させたいよなー。


あのね、誰かのために踊る踊りというのは
とてつもなく素晴らしいよ。

本当に。





ん? せつこ? 
まあまあ ボチボチやってるみたいだよ。
昨日でんわでしゃべったよ(。・ー・。)ノ

母の日には なーんも贈ってないけどね。 へへへ。